祭魚洞文庫とは
渋沢敬三が主宰した博物館兼研究所である日本常民文化研究所(アチック・ミューゼアム)が収集した文書群。日本常民文化研究所の前身である「アチック・ミューゼアム」は、戦後財団法人化され、祭魚洞文庫の一部は国文学研究資料館、国立研究開発法人水産研究・教育機構中央水産研究所、渋沢史料館にそれぞれの機関の特色に応じて寄贈された。祭魚洞文庫の残余は1966年に日本通運に寄付され、さらに本学に寄託(のちに寄付に変更)された。分置された祭魚洞文庫のなかでは最大のコレクションとなっている。名称の祭魚洞とは、渋沢の雅号である。祭魚はカワウソを意味し、魚を捕らえてもすぐには食べずにおくという故事がある。雅号は自らの書斎をカワウソの巣になぞらえて祭魚洞書庫としていたことに由来する。天野元之助文庫とは
流通経済大学では、中国農業史・中国農業経済論の研究者として名高い天野元之助博士(1901~1980年)の蔵書を所蔵、その一部を公開している。残された蔵書は主に戦後の収集だが、世界の知友からの受贈書などを含み、随所に博士の書き込みが残る貴重なものとなっている。